第７笑

「以心柱：睡眠

    呂心柱：食事

    波心柱：運動

    仁心柱：笑顔

    保心柱：笑声

    部心柱：掃除

    止心柱：姿勢」

第６笑

「結論から言うわな

    七聖木なんてあるわけないやん

    ただ、ないこともなくて

    あるとしたら自分の中やな」

「！

    それで心の柱

    それで神様

    それで笑顔

    それで微差力向上委員会か〜

    じゃあさ

    残りの６つは何なん？」

第５笑

「何それ？」

「んとね、めっちゃいい笑顔」

「笑顔が、ニシン蕎麦？」

「二・シ・ン・チュウ！」

「『大和国  神宿りし七聖木

    全て集めし者  叶わぬことなし』

    っていう言い伝えがあるねん」

「うん、胡散臭いけどそれで」

「仁心柱はその七聖木のうちの一つやねん」

「で、何でその仁心柱が笑顔なん？」

第４笑

「ブッサイクやな〜って思ってるくせに」

「チュー…」

「気、持ち、わる〜い」

「エミリィは『仁心柱』を持ってるよな」

「『二シンチュウ』？」

「うん。しかも、めっちゃいい」

第３笑

「エミリィも相変わらずいい笑顔やな」

「そっちも相変わらずやな」

第２笑

エミリィが席に着くやいなや

「今日区役所に行って来たんやけどな、

    担当の人がめっちゃ感じよかってん」

「？」

「まさか区役所であんな気持ちよくなる

    とは思わへんだわ」

「？  何なんいきなり」

第１笑

なんでもないことに

めっちゃこだわるのが大好きな男がいる

シュコー

フォームドミルクを

頰笑みながらバリスタがラテをつくっている

こんにちは〜

ボリューム低めのBGM

わずかなざわつき

おっいたいた

彼がいちおー主人公の『ナイト』

おしゃれに見えるところで

自分に酔ってる甘ちゃんだ

南青山微差力向上委員会とかいう

わけの分からんものの会長らしい

「『エミリィ』、久しぶり！」