DRAGON SOUL

Knight & Emily 〜fine difference power〜

雰囲気

山手線ガタンゴトン‥‥、



ユキィの目に、ひとりの女性が


別次元に映って見えました。


となりには小学校高学年の弟が。


それとも息子さんか。


全く似ていない。


その男の子の横のおばあちゃん、


完璧おばあちゃんですね、そっくり。


では、彼女はいったい?



それはさておき、


その女性の表情が素晴らしい。


男の子を見る感じ、ほほえみ、笑顔。


ときおり、


フゥーッと


口をとがらせながら、


ほっぺたをプクッとふくらませる。


Aちゃんに似てるな。


たぶん声はあんな感じや。


最近のユキィには、


初めて見る人がどんな人かなんとなくわかる。



将来、建築事務所を創設したら、


住宅作家がいいかなぁ。


お施主様とかけがえのない場所をつくろう。


人のための建築事務所やで?


目に見えへん気をつくるんやで。


その人の1番たいせつを。



ユキィはひとりの女性から、


無償のパワーをいただいた。


そして、


人のための建築をつくろうと再確認した。